凪良ゆう「星を編む」の感想

あらすじ

『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」–瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」–才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」–花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。

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感想

よかった。

「汝、星のごとく」で北原先生のことがすごく気になったから、彼の想像を超える過去を知れてとても納得できた。

色んな毒親のかたちがあるなと思った。

北原先生や暁海のような子ども時代に親のことで苦労した人間が、自分たちで考えた家族のかたちで幸せに過ごしている一方で、

エリート編集者の二人がいわゆる“普通”の家族を持っているのに、家庭はあまり幸せじゃなさそうだった。

北原家の血縁とは関係のない繋がりがすごく尊いしみんな幸せそうで羨ましかった。

印象に残ったところ

仕事と子育てをひとりで担うことは想像していたよりも大変で、暮らしのあらゆる場面が手抜きになった。できないことがあって当たり前という感覚が普通になり、それは他者への優しさになった気がする。それまでのぼくは『大変なこと』を投げ出さずに遂行することで自分を支え、それはぼく自身を縛る不自由な鎖になっていたのだ。

的外れ、プラス勝手な決めつけ。それもしかたない。自分の価値観の中で整合性の取れる物語を作る、それが一番簡単で気持ちのいい他者への理解の方法だからだ。

人生は凪の海ではなく、結婚は永遠に愛される保証でも権利でもなく、家族という器は頑丈ではなく、ちょっとしたことでヒビが入り、大事に扱っているつもりが、いつの間にか形が歪んでいることもある。

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