田村麻美「ブスのマーケティング戦略」の感想

税理士の田村麻美さんの「ブスのマーケティング戦略」を読みました。

“ブス”というコンプレックスを受け入れて、そこから戦略的に人生を考えて行動する姿が素敵だなと思いました。

詳しい感想と印象に残ったところをどうぞ。

概要

税理士である著者の爆笑半生記と、まじめなマーケティング理論&行動提案が組み合わさった、画期的な1冊。

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感想

前にcakesで連載をしていて、その頃から気になっていて、文庫化されていたので迷わず買った本。田村さんの生まれてから今までの半生記と、経験談に基づく人生のマーケティング戦略がコミカルに描かれている。

自分が小学校の頃に、自分が周りと比べて“ブス”だということに気付き、傷付き、そして受け入れた田村さん。そんな彼女は、しっかりと絶望した後にちゃんと「じゃあ、どうする?」と考え続けて、勉強や気さくな性格、傾聴力を鍛えたことが記されている。

美人という外見だけで周囲から好印象を持ってもらえる人がいることも事実だけど、持って生まれたものが違う自分をどうやって見せていくのかを考える、ってまさにマーケティング戦略。

市場をきちんと選ぶこと、自分という商品に付加価値を付けていくこと、PDCAをまわすことなどなど。どれもマーケティングの定番とも言えることだけど、それを仕事ではなくて、人生のあらゆる場面でやって、結果を出しているところがすごい。そして、田村さんの文章が面白いおかげでかなり分かりやすく、スッと頭に入ってくる。

SNSなどを活用して、個人で発信していく人も増えているからそんな人にも参考になるところがかなりあると思う。

印象に残ったところ

自分という商品が本質的に提供しているサービスが、どんなものであるのかを知ることが、マーケティング戦略の基礎の基礎だからである。

武器を増やし総合点を上げる

完璧に作り込んで市場に出すのではなく、試作品(=現状の自分)をまずは市場に出して学習する。

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